江戸川区に「ホームページを作った後で申請できる」助成金があります

江戸川区で事業を営む方から、こんな声をよく耳にします。

  • ホームページを安く作りたいが、どの制作会社に頼めばいいかわからない
  • ホームページのリニューアル費用が高くて、なかなか踏み出せずにいる
  • 助成金が使えると聞いたが、自社が対象かどうか、いくら戻ってくるのかよくわからない

——こういった声を、江戸川区内の中小企業経営者・個人事業主の方からよくいただきます。助成金の存在は知っていても、条件の多さや書類の煩雑さを見て「面倒そう」「自分には難しそう」と感じて、動けずにいる方は少なくありません。

2026年度(2026年度)の江戸川区販路拡大支援事業助成金は、申請締切が2027年3月5日(金)まであります。ホームページ制作・リニューアルにかかった費用の1/2・最大20万円(ECサイト・多言語対応の場合)が戻ってくる仕組みです。読んでいただければ、申請の全体像がつかめます。

この記事でわかること

  • 江戸川区の助成金(販路拡大支援事業助成金)の制度概要と2026年度の最新情報
  • 自社が申請対象かどうかを確認できるチェックリスト(個人事業主向け条件も詳しく解説)
  • 制作費別の助成金シミュレーション(通常HP・ECサイト・多言語対応)
  • 提出書類の完全チェックリストと申請の流れ(5ステップ)
  • 申請でよく見る失敗・落とし穴4パターンと対策

筆者は江戸川区を中心に中小企業・個人事業主のホームページ制作を10年以上手がけてきたWebコンサルタントです。販路拡大支援事業助成金を活用したお客様の申請サポートも多数対応してきた経験から、現場で起きやすいつまずきポイントを含めて解説します。

江戸川区ホームページ制作の助成金とは?2026年度の制度概要

江戸川区販路拡大支援事業助成金の仕組みを示す図解

江戸川区の助成金の正式名称は「江戸川区販路拡大支援事業助成金」です。区内の中小企業者が、ホームページ(ウェブサイト)の作成・リニューアル、企業紹介動画の制作、展示会等への出展といった販路拡大を目的とした事業を行う際の費用を一部助成する制度です。

主管は江戸川区産業経済部経営支援課相談係(TEL:03-5662-0525)。2026年4月以降は電子申請にも対応しており、窓口に出向かなくても手続きが可能になっています。

ホームページ制作・改修に使える場合の助成額

ホームページ(ウェブサイト)の新規作成またはリニューアルが対象です。助成率は対象経費の1/2以内で、上限額は内容によって2段階あります。

ホームページの種別 助成率 上限額
通常のホームページ(新規・リニューアル)1/2以内10万円
ECサイト機能を含む、または多言語対応を含むホームページ1/2以内20万円

2026年度(2026年度)の最新情報:申請締切は2027年3月5日

2026年度(2026年度)の申請締切は2027年3月5日(金)です。2026年度(2026年4月〜2027年3月)に作成・リニューアルを完了し、支払いを済ませたホームページが対象となります。

ポイント:この助成金は「事業完了後申請型」

江戸川区の販路拡大支援事業助成金は、先にホームページ制作を完了・全額支払いを済ませてから申請する「事業完了後申請型」です。「先に申請して承認を受けてから制作を始める」方式ではありません。制作完了・支払い後に申請→審査→交付決定→振込という流れになります(交付決定から振込まで3週間〜1ヶ月程度)。

申請できる事業者の条件(自社は対象になる?)

助成金の申請条件を確認する経営者のイラスト

申請するには、以下の6つの条件をすべて満たす必要があります。一つでも欠けると申請が認められないため、順番に確認していきましょう。

法人の場合の条件

法人が申請する場合の主な条件は次のとおりです。

  1. 中小企業基本法第2条に規定する中小企業者であること
  2. 江戸川区に本社を有すること
  3. 前年度の法人住民税および法人事業税を完納していること
  4. 東京信用保証協会の保証対象業種であり、公序良俗に反する活動を行わないこと
  5. 風俗営業等の規制および業務の適正化等に関する法律第2条に規定する風俗営業等を営む事業者でないこと
  6. 対象の事業について、東京都等から補助金・助成金等の支援を受けていないこと

「中小企業基本法第2条に規定する中小企業者」の範囲は業種によって異なります。製造業・建設業・運輸業は資本金3億円以下または常時使用従業員300人以下、卸売業は資本金1億円以下または従業員100人以下、小売業・サービス業は資本金5千万円以下または従業員50人以下(サービス業は100人以下)が目安です。

個人事業主の場合の条件(開業届・確定申告書が必要)

個人事業主の場合は、法人と異なる点があります。

個人事業主の場合に特有の条件

「江戸川区に本社を有すること」の代わりに、「江戸川区に住所および主たる事業所を有すること」が条件です。また、法人住民税・法人事業税の代わりに住民税の納税証明書および個人事業税の納税証明書が必要です。さらに開業届の写し、または直近の確定申告書の写し(事業所の所在地がわかるもの)の提出も必要です。自宅兼事務所の場合は、事業所の所在地が明記された確定申告書を用意してください。

対象にならないケース(注意)

以下に該当する場合は申請できません。申請前に必ず確認してください。

対象外となる主なケース

  • 同一事業について東京都や国の補助金・助成金を受給している、または申請中である
  • 同一年度内にすでに本助成金を申請・受給済みである(年度内1回まで)
  • 前年度の法人住民税・法人事業税(個人事業主は住民税・個人事業税)に未納がある
  • 本社(または個人事業主の主たる事業所)が江戸川区外にある
  • 風俗営業等を営んでいる、公序良俗に反する活動を行っている

実際にいくら戻ってくる?費用シミュレーション

ホームページ制作費と助成金額のシミュレーション図解

「実際のところ、いくら戻ってくるの?」という疑問に数字でお答えします。助成金額は「税抜の対象経費 × 1/2」で計算し、1,000円未満は切り捨てです。通常のホームページは上限10万円、ECサイト・多言語対応の場合は上限20万円です。

通常ホームページの場合のシミュレーション

制作費(税抜) 助成金額 自己負担額 備考
10万円5万円5万円
15万円7万5千円7万5千円
20万円10万円10万円★満額ライン
30万円10万円20万円上限で頭打ち
50万円10万円40万円上限で頭打ち

ECサイト・多言語対応ホームページの場合のシミュレーション

ECサイト機能(オンラインショップ)や多言語対応(英語・中国語等の外国語対応)を含むホームページの場合は、上限が20万円に引き上げられます。インバウンド対応や越境ECを検討している企業にとって有利な枠組みです。

制作費(税抜) 助成金額 自己負担額 備考
20万円10万円10万円
30万円15万円15万円
40万円20万円20万円★満額ライン
60万円20万円40万円上限で頭打ち

上限額をフルに受け取るには制作費がいくら以上必要?

通常HPの場合:制作費(税抜)が20万円以上あれば助成金は満額10万円です。ECサイト・多言語対応の場合:制作費(税抜)が40万円以上で助成金は満額20万円です。消費税は助成対象外のため、制作費は必ず税抜金額で計算してください。請求書が税込表示のみの場合は1.1で割って税抜金額を算出します。

助成対象になる経費・ならない経費

助成対象経費の範囲を誤解したまま申請すると、審査で減額や差し戻しになることがあります。事前にしっかり確認しておきましょう。

助成対象になる経費

対象はあくまで「外注によるホームページの新規作成またはリニューアルに係る経費」です。社内制作は一切対象外です。具体的には次のようなものが含まれます。

  • ホームページ(ウェブサイト)の設計・デザイン費
  • HTML/CSS・システムのコーディング費
  • コンテンツ制作費(文章ライティング・外注撮影費を含む外注費)
  • ECカート・予約システム等の導入・構築費(外注分)
  • 多言語化(翻訳・外国語対応作業)の外注費
  • SEO初期設定費(外注で行った場合の初回費用)

助成対象外の経費(注意)

以下の経費は助成対象外です

  • 消費税(10%分はすべて対象外)
  • サーバーの月額費用・年間契約費用
  • ドメイン取得・更新費用
  • SEOの月次運用費・保守管理の月額費用
  • 振込手数料・交通費・通信費・光熱費等の間接経費
  • 社内スタッフによる自社制作費用(外注のみ対象)
  • Adobe等のツール・ソフトウェアのライセンス費用

制作会社からの請求書や見積書に「サーバー費用」「ドメイン費用」が制作費と一括計上されている場合は、対象経費と対象外経費を分けて記載した請求書を制作会社に依頼してください。一括計上のまま申請すると、審査で対象外経費を除いた金額に修正されます。

【体験談】助成金を活用してHP制作を実現したお客様の事例

助成金を活用してホームページ制作を実現した経営者のイラスト

実際に弊社でサポートしたお客様の事例をご紹介します。制度の話だけでなく、現場のリアルなつまずきポイントも含めて共有します。

ケース:江戸川区の金属加工業A社(従業員15名)

江戸川区で金属加工業を営むA社様から「古いホームページをリニューアルして問い合わせを増やしたいが費用がかかる。江戸川区に助成金があると聞いたのでサポートしてほしい」とご相談をいただいたのは昨年の夏のことです。

「10年前に作ったホームページが古くなってしまって。スマホにも対応できていないし、問い合わせもほとんど来ないんです。でも制作会社に相談したら30〜40万円と言われて、正直二の足を踏んでいました」

A社様の場合、既存ホームページをリニューアルする形での申請でした。江戸川区の販路拡大支援事業助成金は、リニューアル(改修)も助成対象です(新規制作のみが対象の自治体も多いため、これは江戸川区の特徴の一つです)。

制作費(税抜)は32万円。助成金は上限の10万円を受給し、自己負担は22万円で済みました。リニューアル後はスマートフォン対応・問い合わせフォームの設置・製品事例ページの充実を図り、3ヶ月後には月間問い合わせ件数が0件から月3〜4件に増加しました。「助成金があったからこそ、思い切ってリニューアルに踏み出せた」とおっしゃっていたのが印象的でした。

申請でつまずいたポイントと解決策

A社様の申請では、いくつかつまずきポイントがありました。後述する「よくある失敗」とも重なる内容です。

1「改修前後のウェブサイトのページ」の用意

提出書類には「リニューアル前後のウェブサイトのページ」の提出が必要です。A社様はリニューアル前のサイトのスクリーンショットを保存し忘れており、Googleのキャッシュやウェブアーカイブから復元する対応をしました。リニューアル前には必ずスクリーンショットを複数ページ保存しておくことをお勧めします。

2請求書の但し書きが曖昧だった

制作会社からの請求書の但し書きが「ウェブ制作一式」と記載されていたため、「ホームページ制作費」と明確に記載された請求書への書き直しを依頼しました。但し書きは助成対象経費であることが明確にわかる記載が求められます。

3サーバー費用が制作費に一括計上されていた

請求書にサーバー1年分の費用が含まれており、助成対象外の経費を分離する必要がありました。制作会社に経費項目ごとに分けた請求書の再発行を依頼し、スムーズに解決しました。事前に制作会社に「経費を分けて記載してほしい」と伝えておくのが最善です。

申請の流れ(完全ステップガイド)

江戸川区販路拡大支援事業助成金の申請の流れ(5ステップ)

申請の流れは5ステップです。繰り返しになりますが、この助成金は「事業完了後申請型」のため、制作を完了・全額支払い後に申請する点を最初に押さえておいてください。

STEP 1 ホームページ制作を完了・全額支払いを済ませる

2026年度(2026年4月〜2027年3月)内に、外注先のホームページ制作会社に制作・リニューアルを依頼し、完成・納品を受けます。制作費を全額支払い済みであることが申請の前提条件です。分割払いにした場合も、申請書類提出時点で全額支払い済みである必要があります。

クレジットカードで支払った場合は、領収書に加えてクレジットカードの支払明細書も必要になります。カード明細は後から取り寄せると時間がかかる場合があるため、早めに準備しておきましょう。

STEP 2 提出書類を揃える

申請に必要な書類を揃えます(次の「提出書類の完全チェックリスト」参照)。書類のダウンロードは江戸川区公式ホームページ(販路拡大支援事業助成金ページ)から行えます。記入内容に不明な点がある場合は、経営支援課相談係(03-5662-0525)に直接確認するのが確実です。

STEP 3 窓口持参または電子申請で提出(締切:2027年3月5日)

書類が揃ったら、以下いずれかの方法で申請します。

  • 窓口持参:江戸川区役所東棟1階 経営支援課相談係(〒132-8501 江戸川区中央1-4-1)
  • 電子申請:区公式ホームページの電子申請フォームから(GビズIDが必要)

申請締切は2027年3月5日(金)です。予算がなくなり次第受付終了となる場合もあるため、年度末ギリギリではなく早めの申請を心がけましょう。

STEP 4 審査・交付決定通知書が届く

区が申請書類を審査し、要件を満たしていると判断された場合に「交付決定通知書」が郵送されます。書類の記載内容や添付資料に不備があると差し戻しとなるため、提出前に念入りに確認してください。不明点は事前に窓口で相談しておくとスムーズです。

STEP 5 助成金が振り込まれる(交付決定から3週間〜1ヶ月)

交付決定後、助成金の振込処理が行われます。入金は交付決定から3週間〜1ヶ月後が目安です。申請から入金まで合計1〜2ヶ月程度かかるため、その間の資金繰りを含めて計画しておきましょう。

提出書類の完全チェックリスト

申請に必要な書類を種別ごとに整理しました。漏れがあると差し戻しになるため、提出前に一つずつ確認してください。

全申請者共通の書類(5点)

  • チェックシート(区指定の書式)
  • 交付申請兼請求書(第1号様式)
  • 事業所概要(別紙1の1)
  • 事業報告書(別紙2)
  • 前年度の法人住民税および法人事業税の納税証明書(個人事業主の場合:住民税・個人事業税の納税証明書)

ホームページ制作・改修の場合に追加で必要な書類

  • 新規作成またはリニューアル前後のウェブサイトのページ(印刷またはスクリーンショット)※改修の場合は現在のHPのページも添付
  • 支払った助成対象経費の請求書の写し
  • 支払った助成対象経費の領収書の写し(クレジットカード払いの場合は支払明細書も必要)

個人事業主のみ追加で必要な書類

  • 開業届の写し、または直近の確定申告書の写し(事業所の所在地がわかるもの)

クレジットカードで支払った方は必読

ホームページ制作費をクレジットカードで支払った場合、領収書の代わりにクレジットカードの支払明細書(当該取引が記載されているもの)が必要です。カード会社のWEBサービスで確認できる明細を印刷して添付するのが一般的ですが、過去の明細の取得に時間がかかることがあります。支払いが完了したら早めに明細を保存・印刷しておきましょう。

よくある失敗・落とし穴4選

助成金申請の失敗に悩む経営者の写真

弊社のサポート経験から、申請時によく見る失敗パターンをまとめました。いずれも「事前に知っていれば防げた」ミスばかりです。

1東京都等の補助金と重複申請して却下された

江戸川区の販路拡大支援事業助成金は、同一事業について東京都等の補助金・助成金との重複受給ができません。同じホームページ制作に対し、例えば「東京都のデジタル化支援補助金」などを同時に活用しようとすると、江戸川区の助成金は対象外となります。複数の補助金制度を調べて「どれを使うか」を事前に選択する必要があります。どちらが有利かを制度の上限額・補助率・申請のしやすさで比較しましょう。

2消費税を含んだ金額で申請して減額された

助成金の計算は税抜金額が基準です。制作費30万円(税込33万円)の場合、助成金の計算は税抜30万円×1/2=15万円(通常HPの上限10万円で頭打ち)です。税込金額で申請すると審査で修正が入ります。請求書・領収書が税込表示のみの場合は、1.1で割って税抜金額を確認してから計算してください。

3制作費の全額支払い前に申請してしまった

この助成金は申請書類の提出時点で制作費の全額支払いが完了していることが必要です。「請求書は届いているが、まだ支払いが終わっていない」「分割払いにしていて最終回の支払いが翌月」という状態で申請しても認められません。必ず支払い完了後に申請してください。

4クレジットカード払いで支払明細書を忘れた

クレジットカードで支払った場合、領収書だけでなくクレジットカードの支払明細書も必要です(領収書のみでは不可)。提出する際には、対象取引が明確に記載されたカード明細書を印刷して添付します。申請直前に取り寄せようとしてカード会社の対応が遅れるケースも見受けられるため、支払い後すぐに明細を保存しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q個人事業主でも申請できますか?

A

はい、申請できます。ただし法人とは一部条件が異なります。江戸川区内に「住所および主たる事業所」を有することが必要です。また、開業届の写しまたは直近の確定申告書の写し(事業所の所在地がわかるもの)の提出が必要です。住民税・個人事業税の納税証明書も忘れずに準備してください。

Q年度内に何回まで申請できますか?

A

同一年度内は1事業者につき1回限りです。ホームページ制作と企業紹介動画の作成を同じ年度内に両方行った場合でも、助成金の申請は1回・1事業のみとなります。どの事業で申請するかを事前に検討しておきましょう。

Qホームページ制作会社はどこに依頼しても大丈夫ですか?

A

区内・区外問わず、外注であれば基本的に対象です。ただし外注先が個人事業主の場合は、外注先の「開業届の写し」の提出が必要になる場合があります。また、請求書・領収書が適切に発行されること、対象経費と対象外経費を分けて記載してもらえることを事前に確認しておくと申請がスムーズになります。

Q申請から助成金の振込まで何ヶ月かかりますか?

A

申請→審査→交付決定通知→振込という流れで、申請から入金まで通常1〜2ヶ月程度が目安です。交付決定後の振込は3週間〜1ヶ月が目安とされています。申請書類に不備があった場合はさらに時間がかかるため、書類の事前確認を徹底することが大切です。

まとめ

江戸川区のホームページ制作助成金(販路拡大支援事業助成金)について、2026年度の最新情報をもとに解説しました。要点を3点に絞ってまとめます。

  • 助成率1/2・通常HP最大10万円、ECサイト・多言語対応HP最大20万円が支給される(事業完了後申請型)
  • 申請締切は2027年3月5日(金)。制作費の全額支払い完了後に必要書類を揃えて提出する
  • 消費税を対象外経費から除く計算・書類の記載内容・重複申請の確認で、ほとんどの問題は防げる
まとめ

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