「ホームページを新しく作りたいが制作費が重い」「何年も前のサイトを直したいけれど予算が出せない」——笠間市内で事業を営む方からよくいただくご相談です。実は笠間市には、ホームページの制作費・リニューアル費の半額(上限20万円)を補助してもらえる制度があります。
正式名称は「笠間市中小企業支援補助金」。新規制作だけでなくリニューアルも対象になる、地元事業者にとって使い勝手のよい制度です。受付は令和9年(2027年)2月26日まで続きますが、予算がなくなり次第終了するため、検討しているなら早めに動くのが得策です。
この記事でわかること
- 笠間市中小企業支援補助金の概要(補助額・補助率・受付期間)
- 新規制作もリニューアルも対象になる理由
- 自分が補助対象者かどうかのチェックポイント
- ホームページ以外に補助される経費と「最大40万円」の活用術
- 申請から補助金受取までの流れと必要書類
- 国の補助金(持続化補助金・IT導入補助金)との使い分け
筆者はホームページ制作会社として、笠間市をはじめとする茨城県内の事業者様のサイト制作・リニューアルと補助金申請のサポートを行ってきました。本記事は笠間市の公式募集案内に基づいた一次情報をもとに、申請の実務で役立つ内容としてまとめています。
笠間市のホームページ制作補助金とは?2026年最新の基本情報
笠間市中小企業支援補助金は、ホームページ制作費の半額・上限20万円を補助する制度です。中小企業等の販路拡大・人材確保を後押しすることを目的に、笠間市が予算の範囲内で交付します。ホームページの作成・改修費は「販路拡大のための事業」に位置づけられています。
制度の概要と運営主体
この補助金は笠間市役所の商工課 商業振興グループが運営しています。問い合わせ先は笠間市役所(〒309-1792 笠間市中央三丁目2番1号)、TEL:0296-77-1101、FAX:0296-77-1146、E-mail:shoko@city.kasama.lg.jp です。申請様式や募集案内は笠間市の公式ホームページからダウンロードできます。
本記事の制度内容は、笠間市公式ホームページ「【企業支援】笠間市中小企業支援補助金について」(2026年5月18日更新)および同市の募集案内に基づいています。最新の受付状況・様式は必ず公式ページでご確認ください。
補助額・補助率
補助額は補助対象経費の2分の1以内・上限20万円です。たとえばホームページ制作費に当てはめると次のように計算できます。
- 制作費20万円のホームページ → 補助金10万円(自己負担10万円)
- 制作費40万円のホームページ → 補助金20万円(上限到達・自己負担20万円以上)
- リニューアル費12万円 → 補助金6万円(自己負担6万円)
補助率が経費の半分なので、「作りたいけれど予算が倍かかる」と感じていたサイトも、実質半額の負担で実現できる計算になります。
受付期間とスケジュール
申請の受付期間は令和9年(2027年)2月26日(金)までで、土日祝を除く平日の午前8時45分から午後5時まで受け付けています。ただし予算がなくなり次第、受付は終了します。年度後半は予算枠が埋まりやすいため、計画が固まったら早めの申請をおすすめします。
笠間市中小企業支援補助金・3つの基本情報
- 補助上限:20万円(補助対象経費ごと)
- 補助率:経費の1/2以内
- 受付期限:2027年2月26日(予算上限次第で早期終了あり)
新規もリニューアルも対象!「作成又は改修」が補助される
この補助金の最大の強みは、ホームページの新規制作だけでなくリニューアル(改修)も対象になる点です。笠間市の対象経費には「ホームページの作成又は改修に要する経費」と明記されています。「又は改修」の一語が、古いサイトを抱える事業者にとって大きな意味を持ちます。
一般的な補助金は「新規開設のみ」が多い
ホームページ向けの補助金は、自治体によっては「新規開設のみ」を対象とし、既存サイトのリニューアルを補助対象外とするケースが少なくありません。「サイトはあるけれど古い・スマホ非対応・問い合わせが来ない」という事業者ほど補助を受けにくい、という矛盾が起きがちです。
笠間市は作成「又は」改修=リニューアルも対象
笠間市の制度は、新規作成と改修のどちらも補助対象に含んでいます。次の表のように、リニューアルが対象になるかどうかで使える事業者の幅が大きく変わります。
笠間市の補助金で対象になる例
- 初めてのホームページを新規制作する
- 古いサイトをスマホ対応にリニューアルする
- デザインを刷新して問い合わせ導線を作り直す
- 商品ページ・予約機能を追加する改修
「新規のみ」補助金で対象外になりがちな例
- 既存サイトのリニューアル
- スマホ対応のための改修
- デザイン刷新・機能追加
- 「すでにサイトがある」事業者全般
「うちはもうサイトがあるから対象外」は誤解
「ホームページは持っているから補助金は使えない」と思い込んで申請を見送る事業者は少なくありません。笠間市の補助金は改修(リニューアル)も対象です。古いサイトを抱えている方こそ、この制度を活用する価値があります。
あなたは対象?申請資格チェックリスト
補助金を受け取るには、対象事業者の要件を満たす必要があります。笠間市中小企業支援補助金の対象者は、難しい条件ではありません。次の2つをどちらも満たす事業者が対象です。
対象になる事業者の条件
以下の要件を確認してください。
- 笠間市内に事業所・事務所等を有して事業を営む中小企業者等、または市内に住所を有する個人事業主であること
- 引き続き事業を継続する意向があること
- 市税の滞納がないこと
法人・個人事業主のどちらも申請でき、創業年数の制限は設けられていません。「小さなお店だから対象外では」と不安に思う必要はなく、市内で事業を営み、市税を滞納していなければ申請のスタートラインに立てます。
対象外になるケース
一方で、次に該当する事業者は対象外です。申請前に確認しておきましょう。
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条に規定する風俗営業を行う者
- 会社更生法・民事再生法に基づく更生手続または再生手続を行っている者
- 笠間市暴力団排除条例に該当する者(自社・役員等を含む)
- フランチャイズ方式で出店している者
- 市が出資または運営に補助を行っている者
- その他、市長が不適当と認める者
見落としがち!フランチャイズ出店は対象外
意外と見落とされやすいのが「フランチャイズ方式で出店している者は対象外」という条件です。本部のブランドで出店しているお店は、独立した中小企業者であっても対象にならない可能性があります。FC加盟店の方は、申請前に笠間市商工課へ自社が対象になるか確認することをおすすめします。
ホームページ制作費以外も対象|販路拡大+人材確保で最大40万円
あまり知られていませんが、笠間市中小企業支援補助金は「販路拡大」と「人材確保」の2本立てになっており、それぞれで上限20万円・合計最大40万円の補助を受けられます。ホームページ制作は「販路拡大」に含まれますが、採用活動にも補助メニューがある点は競合の解説記事ではほとんど触れられていない情報です。
販路拡大のための対象経費
販路拡大のために実施する事業として、次の経費が補助対象になります。
- 展示会等への出展に要する経費
- ホームページの作成又は改修に要する経費
- その他、市長が必要と認める経費
ホームページ制作と展示会出展を組み合わせて販路拡大の補助枠(上限20万円)を使うこともできます。
人材確保のための対象経費
人材確保のために実施する事業として、次の経費が補助対象になります。
- 民間の就職支援事業の利用に要する経費(斡旋の登録料・利用料等)
- 合同企業説明会・就職面接会等への出展経費
- 求人・採用に関する企業広報動画・パンフレット等の作成経費
- 会社説明会の主催、工場見学・職場体験・オープンファクトリー・インターンシップ等の実施経費
- その他、市長が必要と認める経費
2事業を併用して最大40万円にする方法
販路拡大と人材確保は、補助対象経費ごとに年度内1度ずつ申請できます。両方の事業を実施すれば、補助は最大40万円まで受けられます。たとえば次のような組み合わせが考えられます。
| 補助メニュー | 事業内容(例) | 費用(例) | 補助金(1/2) |
|---|---|---|---|
| 販路拡大 | ホームページの新規制作・改修 | 40万円 | 20万円 |
| 人材確保 | 採用パンフレット・企業紹介動画の制作 | 40万円 | 20万円 |
| 合計 | — | 80万円 | 40万円 |
採用にも力を入れるなら2枠の併用を検討
「ホームページで集客もしたいし、採用も強化したい」という事業者は、販路拡大(HP)と人材確保(採用パンフ・動画など)の2枠を併用すれば最大40万円の補助が狙えます。ただし、それぞれ年度内1度限りなので、年度内の事業計画をまとめて立てておくと無駄がありません。
申請から補助金受取までの流れ
この補助金は「先に申請→交付決定後に事業を開始」が大原則です。交付決定前に事業を始めると補助対象になりません。「先にホームページ制作を発注してしまった」という失敗が起きないよう、まずは全体の流れを把握しましょう。
ホームページ制作会社から見積書を取得し、交付申請書(様式第1号)・事業実施計画書(様式第2号)・収支予算書(様式第3号)・宣誓同意書(様式第4号)などを準備します。見積もりの取得は申請前でも問題ありません。
必要書類を揃えて、笠間市役所 商工課へ持参して提出します。受付は平日の午前8時45分〜午後5時です。郵送・オンラインではなく、窓口持参が提出方法となっている点に注意してください。
審査を経て、おおむね2週間程度で交付の可否と交付額が決定されます。交付決定通知を受け取ってから事業を開始します。
交付決定後に、制作会社と正式に契約・発注し、ホームページの制作・リニューアルを進めます。費用の支払いもこの段階で行います。
事業が完了したら、完了日から30日を経過する日、または令和9年(2027年)3月12日(金)のいずれか早い日までに、実績報告書(様式第8号)に必要書類を添えて提出します。
実績報告の審査後、交付額が確定し、補助金が交付されます。請求手続きを経て指定口座に振り込まれます。
絶対NG!交付決定前の発注・着手
最も多いミスが「交付決定の前にホームページ制作を発注・着手してしまう」ことです。交付決定前に開始した事業は補助対象になりません。見積もりの取得は申請前でもOKですが、契約・発注・支払いは必ず交付決定通知を受け取ってから行ってください。余裕を持って早めに申請するのが安全です。
申請に必要な書類チェックリスト
申請時に必要な書類は次のとおりです。様式は笠間市の公式ホームページからダウンロードできます。提出前に不備がないか一通り確認しましょう。
- 中小企業支援補助金交付申請書(様式第1号)
- 中小企業支援事業実施計画書(様式第2号)
- 中小企業支援事業収支予算書(様式第3号)
- 補助対象経費の内訳を示す書類(見積書等)
- 宣誓・同意書(様式第4号)
- 市内で事業を営んでいることが分かる書類(確定申告書・法人謄本・開業届・許認可証等の写し)
- その他、市長が必要と認める書類
書類準備のコツ
「制作会社の見積書」と「市内で事業を営んでいることが分かる書類(確定申告書や開業届の写しなど)」さえ手元にあれば、あとは市の様式を埋めるだけです。様式第1〜4号は公式サイトからダウンロードできるので、見積もりを取りながら並行して準備を進めるとスムーズです。
実際のご相談から:補助金でHPリニューアルを進めた事例
先日、笠間市内で陶器販売店を営むオーナーから、こんなご相談をいただきました。
10年前に作ったホームページがスマホで見づらく、問い合わせもほとんど来ません。直したい気持ちはあるのですが費用が心配で……。それに「リニューアルは補助金の対象外」とどこかで聞いた気がして、諦めかけていました。
このオーナーは「補助金は新規制作だけが対象」という思い込みで申請を見送ろうとしていました。しかし笠間市の補助金は「作成又は改修」が対象です。リニューアルもしっかり補助の範囲に入ることをお伝えしたところ、表情が一気に明るくなったのを覚えています。
私がまず案内したのは、「見積もりの取得と申請書類の準備は同時並行で進められる」という点です。見積書は申請に必要なため、制作会社への見積依頼は申請前から行えます。交付決定までの約2週間を、サイトの構成案づくりや掲載写真の整理に使うことで、決定通知が届いたらすぐ制作に入れる状態を作れます。
このケースでは、リニューアル費用約24万円のうち上限20万円までの1/2、12万円の補助を受けられる見込みで申請。見積取得→申請→約2週間で交付決定→制作着手という流れで進め、スマホ対応と問い合わせフォームを刷新した新サイトを公開しました。
申請と制作準備を並行させるタイムライン
- 制作会社に見積もりを依頼する(申請前でもOK)
- 見積書を添えて商工課へ申請書類を持参
- 審査期間(おおむね2週間)にサイト構成・素材を整理
- 交付決定通知が届いたら制作を発注・着手
- 制作完了後、実績報告書を提出して補助金を受け取る
笠間市の補助金と国の補助金の使い分け
ホームページ制作には、笠間市の補助金以外に国の補助金を使う選択肢もあります。それぞれ特徴が異なるため、自社に合うものを選びましょう。
| 制度 | 補助率・上限 | 特徴 |
|---|---|---|
| 笠間市中小企業支援補助金 | 1/2・上限20万円(最大40万円) | 市内事業者向け。新規・リニューアル両方対象。比較的シンプルで使いやすい |
| 小規模事業者持続化補助金(国) | 2/3・上限50万円〜 | 販路開拓が対象。創業年数不問だが公募回ごとに競争・採択審査がある |
| デジタル化・AI導入補助金(国・旧IT導入補助金) | ツール種別による | 業務効率化を伴うITツール導入が対象。HP単体は対象外のことが多い |
小規模事業者持続化補助金
中小企業庁が運営する補助金で、販路開拓に関わる経費(ホームページ制作委託費を含む)が対象です。補助率は経費の2/3、通常枠の上限は50万円。創業年数の制限はなく、小規模事業者が対象で公募は年に複数回行われます。補助上限は大きい一方、申請書類のボリュームや採択審査があります。
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
経済産業省が主管するIT・デジタル化の支援補助金です。2026年度から名称・枠組みが拡充されています。予約システムや業務効率化を伴うサイトなど「ITツール導入」と認められる場合に対象となりますが、ホームページ単体の制作は対象外となるケースが多い点に注意が必要です。
迷ったら、まず笠間市の補助金から
「手続きをできるだけシンプルにしたい」「リニューアルにも使いたい」という事業者には、まず笠間市中小企業支援補助金の活用がおすすめです。より大きな補助を狙いたい場合や採用にも投資したい場合は、国の持続化補助金との比較・併用も検討するとよいでしょう。
よくある質問 FAQ
笠間市のホームページ制作補助金について、申請を検討する際によくいただく質問をまとめました。
Q既存サイトのリニューアルでも補助金は使えますか?
はい、使えます。笠間市の補助対象経費は「ホームページの作成又は改修に要する経費」と定められており、新規制作だけでなくリニューアル(改修)も対象です。スマホ対応やデザイン刷新も補助の対象になります。
Q申請とホームページ制作の発注は、どちらを先にすればよいですか?
見積もりの取得は申請前でも問題ありませんが、契約・発注・支払いは必ず交付決定通知を受け取ってから行ってください。交付決定前に開始した事業は補助対象外になります。
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、申請できます。市内に住所を有して事業を営み、事業継続の意向があり、市税の滞納がない個人事業主は対象です。法人・個人事業主のどちらも申請可能で、創業年数の制限もありません。
Q申請から補助金を受け取るまでどのくらいかかりますか?
申請からおおむね2週間で交付の可否と交付額が決定されます。その後、事業を実施し、事業完了から30日または令和9年(2027年)3月12日のいずれか早い日までに実績報告を提出し、審査・交付額確定を経て補助金が交付されます。
まとめ
笠間市中小企業支援補助金を活用すれば、ホームページ制作・リニューアル費の半額(上限20万円)を補助してもらえます。新規もリニューアルも対象という使いやすさは、地元事業者にとって「使わない理由がない」制度です。最後に重要なポイントを整理します。
笠間市のホームページ制作補助金(2026年最新)の3つの要点:
- 補助率1/2・上限20万円。新規制作もリニューアル(改修)も対象
- 販路拡大と人材確保の2枠を併用すれば最大40万円の補助が狙える
- 交付決定通知を受け取ってから発注・着手するのが絶対条件。受付は2027年2月26日まで(予算上限で早期終了あり)
当社では笠間市内の事業者様を対象に、ホームページの新規制作・リニューアルと補助金申請のサポートを行っています。「補助金を使ってホームページを作りたい・直したいが何から始めればよいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。見積書の作成から実績報告まで、申請の流れに沿って一貫してサポートいたします。