吹田市には、ホームページ制作費を「上限20万円」補助してくれる制度があります
吹田市で事業を営む経営者や個人事業主の方から、こんな声をよく耳にします。
- ホームページを新しく作りたいが、制作費の見積もりが思ったより高くて踏み出せない
- 古いホームページをスマホ対応に作り直したいが、費用が負担で後回しになっている
- 補助金が使えると聞いたが、何という制度で、どうやって申請するのかわからない
——そんな悩みを抱えた吹田市の事業者の方から、毎年多くのご相談をいただきます。
実は吹田市には、ホームページの新規作成や改修にかかる費用を補助率1/2・上限20万円まで補助してくれる「令和8年度 吹田市中小企業WEBデザイン活用事業補助金」があります。この制度をうまく使えば、制作費40万円のホームページでも実質20万円で作ることも可能です。
ただし、この補助金には見落とすと対象外になってしまう独特のルールがあります。特に「発注のタイミング」と「誰に頼むか」の2点は、知らずに動くと補助を1円も受けられなくなる重要ポイントです。この記事では、吹田市のホームページ制作補助金の中身を、制作会社の目線でわかりやすく整理します。
この記事でわかること
- 2026年度(令和8年度)の補助率・上限額と対象メニュー
- 誰が対象になるのか(個人事業主でも対象になる条件)
- 対象になる経費・ならない経費の線引き
- 制作費別の実質自己負担額シミュレーション
- 申請から補助金受取までの全10ステップと注意点
筆者は大阪・関西エリアを中心に、中小企業や個人事業主のホームページ制作と補助金申請サポートを行うWeb制作の担当者です。月額維持費0円の格安ホームページ制作サービス「ゼロラン」を運営しながら、補助金を活用したい事業者の見積書作成や申請スケジュールの相談を数多くお受けしてきました。その実務経験から、吹田市の制度で詰まりやすいポイントをお伝えします。
吹田市のホームページ制作補助金とは?(2026年度版の概要)
正式名称は「吹田市中小企業WEBデザイン活用事業補助金」です。市内の中小企業者が販路開拓を目的にホームページや自社PR動画、SNS・WEB広告用のコンテンツを作成する際、その作成経費の一部を吹田市が補助してくれる制度です。
まず押さえておきたいのは、補助メニューが「ホームページ」「PR動画」「SNS・WEB広告コンテンツ」の3種類に分かれていて、それぞれ上限額が違うという点です。ホームページの新規作成・改修が最も上限が高く、上限20万円・補助率1/2となっています。
| 補助メニュー | 補助率 | 上限額 | 回数 |
|---|---|---|---|
| ホームページの新規作成・改修 | 1/2 | 20万円 | いずれか1回限り |
| 自社概要・製品のPR動画作成 | 1/2 | 15万円 | いずれか1回限り |
| SNS・WEB広告用コンテンツ作成 | 1/2 | 募集要項に上限記載あり | — |
この記事のテーマである「ホームページ制作」で使う場合は、制作費の半額(1/2)が、上限20万円まで戻ってくると考えてください。たとえば制作費40万円のホームページなら20万円、制作費30万円なら15万円が補助される計算です。
ポイント
ホームページの補助は1事業者につき1回限りです。令和7年度以前に吹田市の中小企業ホームページ等作成事業補助金の交付を受けた場合は対象外になるため、過去に利用したことがあるかを必ず確認しておきましょう。
補助の対象になるのは誰?対象経費は?
「うちのような小さな会社でも対象になるのか」——これが最も多い質問です。結論から言うと、吹田市内に主たる事業所があり、要件を満たす中小企業者であれば、法人だけでなく個人事業主も対象になります。
補助対象者の3つの条件
吹田市の募集要項では、補助対象者を次のように定めています。この3つをすべて満たしていれば、まず対象と考えて問題ありません。
- 吹田市内に主たる事業所を有する中小企業者(中小企業基本法第2条第1項各号に掲げる会社・個人)であること。ただし大企業の子会社等を除く
- 市町村民税の滞納(不申告を含む)をしていないこと
- 風俗営業等に該当する事業を営んでいないこと
ここで重要なのは、「会社及び個人」と明記されている点です。法人化していない個人事業主でも、吹田市内で事業を営み、市民税をきちんと納めていれば申請できます。「法人じゃないから無理」とあきらめる必要はありません。
対象になる経費・ならない経費
対象になるのは、市に登録された「登録作成事業者」に委託して行うホームページの作成(改修を含む)に要する経費です。一方で、次のような経費は補助の対象外なので注意してください。
対象外になる経費
サーバー管理費などの経常経費、広告掲載費用、SNSの運用費用などは補助の対象外です。あくまで「作成(制作)にかかる費用」が対象であり、公開後に毎月かかるランニングコストは含まれません。見積書を分けて作成しておくとスムーズです。
また、補助対象となるホームページには技術要件があります。スマートフォン対応をしていること、そして常時SSL/TLS化(https化)を行っていることの2つです。今どきの制作会社であれば標準対応している内容ですが、対象条件として明記されているため、発注前に「スマホ対応とSSL化は含まれますか」と確認しておくと安心です。
いくら自己負担になる?制作費別シミュレーション
補助率1/2・上限20万円というルールは、制作費によって「実質いくら得するか」が変わります。ここを勘違いすると「思ったより戻ってこなかった」となりがちなので、具体的な金額で見ておきましょう。
ポイントは、補助額は「制作費の1/2」と「上限20万円」のどちらか低い方になるという点です。制作費が40万円を超えると、補助額は20万円で頭打ちになります。
| ホームページ制作費 | 補助額(1/2・上限20万円) | 実質自己負担額 |
|---|---|---|
| 20万円 | 10万円 | 10万円 |
| 30万円 | 15万円 | 15万円 |
| 40万円 | 20万円(上限) | 20万円 |
| 60万円 | 20万円(上限) | 40万円 |
この表からわかるのは、制作費40万円あたりが「補助効率が最も高い」ラインだということです。40万円までは実質半額でホームページが持てる計算になります。当社「ゼロラン」のように98,000円〜の格安プランを選べば、そもそもの制作費を抑えつつ補助も受けられるため、自己負担をさらに小さくできます。
ポイント
補助金は後払い(精算払い)が基本です。いったん制作費の全額を自分で支払い、完了報告後に補助金が振り込まれる流れになります。「最初から半額で済む」わけではないため、資金繰りのスケジュールも意識しておきましょう。
補助金交付手続きの流れ【全10ステップ】
この補助金でつまずきやすいのは、手続きの「順番」です。特に、交付決定の前に発注してしまうと対象外になるという落とし穴があります。全体の流れを10ステップで見ておきましょう。
まず、吹田市に登録された「登録作成事業者」にホームページ制作を相談します。この段階でどんなサイトを作りたいかを伝え、方向性を固めます。
登録作成事業者に、委託費用がわかる見積書と実施計画書(様式第4号)を作成してもらいます。申請書類の一部は制作会社が作成を担当します。
交付申請書・企業概要書・事業計画書などをそろえて、Eメールまたは電子申込システムで吹田市に提出します。
審査を経て、市から交付決定通知書が届きます。この発行日以降でないと発注してはいけません。
交付決定通知書の発行日以降に、登録作成事業者へ正式に発注します。ここでようやく制作がスタートします。
制作完了後、実施報告書の作成 → 完了報告書類の提出 → 交付確定額の通知 → 交付請求 → 補助金の交付、という流れで精算されます。ホームページの公開・支払い完了・完了報告は令和9年(2027年)2月26日までに済ませる必要があります。
申請の受付期間は令和8年(2026年)5月21日〜12月11日です。予算には限りがあるため、制作したい時期が決まっているなら早めに動くのが得策です。
申請前に必ず知っておきたい3つの注意点
ここが、この記事で最も伝えたいパートです。吹田市の補助金で「対象外になってしまった」というケースは、たいていこの3点のどれかを見落としたことが原因です。
注意点1:交付決定“前”の発注は対象外
交付決定通知書の発行日より前に登録作成事業者へ発注してしまうと、その分は補助対象になりません。「良いホームページを早く作りたい」と焦って先に契約・着手すると、補助金を受け取れなくなります。必ず「申請 → 交付決定 → 発注」の順番を守ってください。
注意点2:「登録作成事業者」への委託が必須
補助対象になるのは、吹田市に登録された登録作成事業者に委託したものに限られます。どんなに腕の良い制作会社でも、登録されていなければ補助の対象外です。依頼先が登録作成事業者かどうかを、契約前に必ず確認しましょう。
注意点3:国・大阪府などの補助金と併用できない
国や大阪府などから同じ経費について補助金を受ける場合(受給見込みを含む)は、この補助金の対象外になります。小規模事業者持続化補助金などと併用しようとしていないか、事前に確認しておきましょう。
あわせて、対象となるホームページには「スマートフォン対応」と「常時SSL/TLS化」が求められます。この2つを満たさない古い仕様のサイトは補助対象にならないため、改修する場合はこの2点を必ず盛り込んでください。
- 申請 → 交付決定通知書の受領 → 発注、の順番を守る
- 依頼先が吹田市の登録作成事業者かを契約前に確認する
- スマホ対応・SSL化を制作内容に含める
- 国・大阪府の補助金と重複していないか確認する
相談事例:吹田市の事業者が補助金でホームページを作ったケース
ここで、実際にいただいたご相談をもとにした事例を紹介します(内容は個人が特定されないよう調整しています)。
「吹田市で小さな飲食店を営んでいます。10年前に作ったホームページがスマホで見づらく、そろそろ作り直したい。でも制作費が30万円ほどかかると言われ、なかなか踏み切れなくて…。補助金が使えるって本当ですか?」
このご相談では、まず吹田市のWEBデザイン活用事業補助金の対象になりそうかを一緒に確認しました。個人事業主で市内に店舗があり、市民税の滞納もないため、対象要件はクリア。制作費30万円のスマホ対応・SSL化込みのプランなら、補助率1/2で15万円が補助対象になる見込みでした。
そこで、いきなり発注するのではなく「①先に見積書と実施計画書を用意 → ②市へ交付申請 → ③交付決定通知が届いてから発注」という順番を守るようにご案内しました。結果として無事に交付決定を受け、実質15万円の自己負担でスマホ対応のホームページにリニューアルできました。
この事例の教訓
大切なのは「作りたい気持ちが固まった段階で、いきなり発注しない」こと。補助金を使うなら、申請と交付決定を先に済ませるのが鉄則です。制作会社に早めに相談すれば、この順番も含めて段取りを組んでもらえます。
よくある質問(FAQ)
Q個人事業主でも吹田市の補助金の対象になりますか?
はい。募集要項に「会社及び個人」と明記されており、吹田市内に主たる事業所があり、市民税の滞納がないなどの要件を満たせば個人事業主も対象になります。
Qいくらまで補助されますか?
ホームページの新規作成・改修の場合、補助率1/2・上限20万円です。制作費40万円で上限の20万円に達します。1事業者につき1回限りの利用です。
Q申請書類は自分ですべて作るのですか?
いいえ。実施計画書(様式第4号)は登録作成事業者に作成を依頼します。見積書も制作会社が用意します。事業者本人が用意するのは交付申請書・企業概要書・事業計画書や納税証明書などです。
Q受付期間はいつまでですか?
令和8年(2026年)5月21日〜12月11日が受付期間です。ホームページの公開・支払い・完了報告は令和9年(2027年)2月26日までに済ませる必要があります。予算には限りがあるため早めの申請が安心です。
まとめ:吹田市の補助金を活用して、賢くホームページを作ろう
吹田市の「WEBデザイン活用事業補助金」は、補助率1/2・上限20万円という使いやすい制度です。ただし、交付決定前の発注はNG・登録作成事業者への委託が必須・他の補助金と併用不可という3つのルールを正しく理解して動くことが成功の条件になります。
吹田市ホームページ制作補助金・3つの重要ポイント
- ホームページの新規作成・改修は補助率1/2・上限20万円(1事業者1回限り)。制作費40万円で上限に達する
- 交付決定通知書の発行日以降に発注する。申請→交付決定→発注の順番を必ず守る
- 吹田市の登録作成事業者に委託し、スマホ対応・常時SSL化を制作内容に含める。受付は2026年12月11日まで
ホームページ制作費の補助金活用もまとめて相談できます
ホームページ制作費に使える補助金は、見積書の準備や実施計画書の作成、申請スケジュールの確認など、初めての方には少し複雑に感じることもあります。
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補助金の活用に必要となるホームページ制作の見積書の作成・提示にも対応可能です。制作費を抑えたうえで補助金を使えば、自己負担をさらに小さくできます。
吹田市内で事業を営む中小企業・個人事業主の方は、HP制作と補助金活用の相談をまとめてお受けできます。まずはお気軽にご相談ください。
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