「ホームページをリニューアルしたい。でも費用が高くて踏み出せない——」横須賀市内の小規模事業者から、こんなご相談を受けることがあります。
実は、横須賀市には小規模事業者のホームページ制作費を最大30万円補助してくれる制度があります。補助率は対象経費の3分の2ではなく、なんと4分の3(75%)。費用負担を大幅に抑えながら、集客につながるホームページを手に入れられる可能性があります。
この記事では、横須賀商工会議所が主管する「小規模事業者ICT補助金 はじめの一歩事業」について、中小企業・個人事業主が知っておくべき対象条件・補助額・申請手順・スケジュールを、専門家の立場から具体的に解説します。
この記事でわかること
- 横須賀市 ホームページ 補助金の名称・金額・補助率
- 小規模事業者が対象になるための条件
- ホームページ制作費が補助対象になるかどうかの判断基準
- 申請から補助金受け取りまでの7ステップ
- 申請でつまずきやすい注意点3つ
読み終えるころには、「うちの事業所でも申請できそうか」「いつ商工会議所に連絡すればいいか」が整理されます。ぜひ最後までお読みください。
横須賀市の小規模事業者が使えるICT補助金とは
まず、この補助金の全体像を把握しましょう。補助金名は「横須賀市小規模事業者ICT補助金 はじめの一歩事業」(令和8年度)です。横須賀商工会議所が主管し、市内の小規模事業者のICT活用を支援するために設けられています。
補助金の基本情報
まず数字を押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金名 | 横須賀市小規模事業者ICT補助金「はじめの一歩」事業 |
| 主管 | 横須賀商工会議所 産業・地域活性課 |
| 連絡先 | TEL. 046-823-0402 |
| 補助率 | 補助対象経費の3/4(75%) |
| 補助上限額 | 最大30万円 |
| 実績報告締切 | 令和9年1月29日 |
| 補助金支給 | 令和9年2月末 |
横須賀市公式サイトでも本補助金の詳細を確認できます。最新の公募情報は必ず公式ページをご確認ください。
横須賀市 小規模事業者ICT支援補助金(公式)
対象者の条件
この補助金を利用するには、次の2つの条件を満たしている必要があります。
1横須賀市内で事業を営む小規模事業者であること
「小規模事業者」とは、業種によって従業員数の基準が異なります。サービス業の場合は常時雇用する従業員が5名以下、商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)も5名以下、製造業・建設業等は20名以下が一般的な目安です。個人事業主・法人を問わず対象になる場合があります。詳細は横須賀商工会議所に確認することをおすすめします。
2開業後6か月以上経過していること
創業・開業したばかりの事業所は対象外です。開業から6か月以上が経過していれば申請対象として検討できます。開業日の証明(開業届・登記事項証明書等)を用意しておくとスムーズです。
ポイント
補助金には「ICT専門家による伴走支援」も付いています。8名のICT専門家が計画書作成から事業実施まで並走してくれるため、「申請書類を一人で抱え込まなくてよい」という安心感があります。
ホームページ制作費は補助対象になるのか
補助金の存在を知っても、「自社のホームページ制作費が本当に対象になるのか」が気になる方は多いはずです。結論から言えば、条件を満たせばHP制作費は補助対象経費として認められます。ただし、単なる「ホームページをきれいにするだけ」では不十分な場合があります。
対象となる経費の例
この補助金では、以下のような経費が対象として明示されています。
- 業務効率化につながるホームページ作成・更新費(予約システム・問い合わせフォーム機能追加等)
- ITサービス導入費(クラウドサービス・業務管理ソフトなど)
- Wi-Fi等のネット環境構築費
- 専門家による指導費
- システム構築費
注意すべき条件:「業務効率化」の目的が必要
HP制作費が対象になるには、「見た目のリニューアルをしたいから」だけでは弱い場合があります。審査では「このICT投資が業務効率化・生産性向上にどうつながるか」を計画書で説明する必要があります。
たとえば以下のような目的設定が有効です。
- Web予約システムの導入によって電話対応業務を削減し、スタッフの負担を軽減する
- お問い合わせフォームを設置して、問い合わせ対応の時間短縮を実現する
- サービス内容・料金ページの整備でスタッフの電話説明コストを下げる
注意点
「お客様を増やしたいだけ」「デザインを今風にしたい」という理由だけでは計画書の審査を通過しにくい場合があります。業務効率化や生産性向上の観点を盛り込んで計画書を作成することが重要です。ICT専門家や制作会社と連携して、申請前に目的を整理しておくことをおすすめします。
体験談:「費用が高くて諦めていた」事業者が補助金で一歩踏み出した話
以前、横須賀市内で個人経営しているリフォーム会社の代表から、こんなご相談をいただきました。
「ホームページが10年前のままで、スマホで見ると崩れているのは分かっているんです。でも50万〜80万円の見積もりを見て、二の足を踏んでしまって……。そもそも補助金なんてうちには関係ない話だと思っていました」
「実は横須賀市には、小規模事業者向けのICT補助金があります。補助率が3/4で、最大30万円まで補助が出る制度です。従業員5名以下の事業所なら対象になる可能性が十分あります」
代表は当初、補助金の手続きの煩雑さを心配されていました。「申請書類を山ほど書かされるんじゃないか」「採択されなかったら時間の無駄になる」という不安を持っていたのです。
「書類を全部自分で準備するとなると、現場の仕事しながらはちょっと……。商工会議所って、ハードルが高そうで相談しにくいイメージもあって」
「この補助金にはICT専門家による伴走支援が付いているので、計画書の作成も一緒に進められます。私たちHP制作会社も、目的整理や見積書の準備をサポートできますよ。まず一本、商工会議所に電話してみましょう」
その後、代表は横須賀商工会議所に相談し、計画書の準備から申請まで専門家と連携して進めました。結果として、お問い合わせフォームとWeb見積もり機能を組み込んだホームページのリニューアルを補助金でカバーし、自己負担を当初見積もりの約4分の1に抑えることができました。
この事例から学べること
「うちは関係ない」と思い込んでいる事業者ほど、一度確認する価値があります。横須賀市内で開業6か月以上・従業員5名以下であれば、対象になる可能性があります。まずは電話一本で概要を確認するところから始めてください。
申請の手順:7ステップで補助金を受け取るまで
横須賀市 ホームページ 補助金の申請は、決して難しい手続きではありません。全体は7つのステップで進みます。各ステップでやること・かかる期間の目安を把握すれば、「いつから動き出せばいいか」が見えてきます。
まず横須賀商工会議所 産業・地域活性課(TEL. 046-823-0402)に電話または窓口で相談します。「はじめの一歩補助金を使いたい事業者です」と伝えるだけでOKです。ICT専門家との面談日程を調整してもらえます。
目安期間:1〜2週間
ICT専門家の支援を受けながら、事業計画書を作成します。この段階で2つの宣言が必要になります。
①「SECURITY ACTION(セキュリティアクション)」一つ星の取得:情報セキュリティ対策に取り組む宣言をIPAの公式サイトから行います(取得まで約2〜3日)。
②「パートナーシップ構築宣言」一つ星の取得:取引先との協力関係を宣言するもので、内閣府の専用フォームから登録できます。
目安期間:2〜4週間
作成した計画書を横須賀商工会議所が審査会に提出します。審査は書類審査(面接の場合もあります)で行われ、承認された後に補助金交付の内示を受けます。この審査が通るまで、制作会社への正式発注や着工を行ってはいけません(最重要注意点)。
目安期間:2〜3週間
審査承認・交付内示を受けてから、ホームページ制作会社と正式契約し制作を開始します。Web予約・問い合わせシステムの設置、サービス内容ページの整備など、計画書に記載した内容を実施します。この期間中も必要に応じてICT専門家のサポートを受けられます。
目安期間:2〜3か月(制作内容による)
ホームページが完成したら、実施した内容を実績報告書にまとめて提出します。締切は令和9年1月29日です。領収書・請求書など支出の証拠書類も必要になります。制作会社から書類を受け取る段取りを事前に確認しておきましょう。
目安期間:1〜2週間
提出した実績報告書が審査され、承認を受けます。報告書の内容が計画書と大きく乖離していないか確認されます。疑問点があれば担当者から連絡が来ることがあります。
目安期間:2〜3週間
承認後、補助金が指定口座に振り込まれます。振込時期の目安は令和9年2月末です。補助金は「後払い」が原則のため、いったんは全額を自己負担して立て替え、後から補助金を受け取る形になります。資金繰りを考慮したスケジュール管理が必要です。
目安期間:承認から2〜4週間
スケジュールの目安
STEP 1の相談から補助金受け取りまで、全体で半年〜8か月程度かかります。令和9年1月29日の実績報告締切に間に合わせるためには、遅くとも令和8年6〜7月には商工会議所へ相談を開始することをおすすめします。
申請でつまずきやすい3つのポイント
補助金の仕組みを知っていても、実際の申請で引っかかりやすいポイントがあります。以下の3点を事前に把握しておくことで、スムーズに申請を進められます。
1交付決定前の発注・着工は補助金対象外になる
補助金でもっとも多いミスがこれです。「制作会社との話を先に進めておきたい」という気持ちは理解できますが、審査承認(交付内示)を受ける前に制作会社へ正式発注・着工してしまうと、その費用は補助金の対象外になります。見積もりを取ること自体は問題ありませんが、契約・発注は審査通過後に行うことを徹底してください。
2セキュリティアクション宣言の取得に時間がかかる
計画書を提出する前に「SECURITY ACTION(セキュリティアクション)」一つ星の取得が必要です。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の公式サイトから申請できますが、宣言の反映まで2〜3営業日かかることがあります。計画書の作成と並行して早めに取得手続きを進めましょう。
3「業務効率化の根拠」が計画書に必要
ホームページ制作を補助対象として申請するには、「このHP制作がどのように業務効率化につながるか」を計画書に明記する必要があります。「集客のため」「古くなったから」という理由だけでは審査を通過しにくい場合があります。Web予約導入による電話対応削減・問い合わせフォームによる受付業務効率化など、具体的な効果を数値目標とともに書き込むことが有効です。
補助金は「後払い」が原則
補助金は事業完了後に受け取る仕組みです。ホームページ制作費は一旦全額を立て替えて支払い、実績報告・承認を経てから補助金が振り込まれます。最大30万円の補助を受ける場合でも、まず40万円程度の自己負担(立替)が発生することを頭に入れておいてください。
よくある疑問にお答えします
補助金について、よく聞かれる疑問をまとめました。
Q法人でも補助金を申請できますか?
「小規模事業者」の定義は業種・法人形態によって異なります。法人の場合も、従業員数や事業規模によっては対象になる可能性があります。まず横須賀商工会議所(TEL. 046-823-0402)に「法人ですが対象になりますか」と問い合わせることをおすすめします。電話一本で概要を確認できます。
Qすでに制作会社に見積もりを取っていますが、申請できますか?
見積もりを取ること自体は問題ありません。ただし、正式な発注・契約・着工は審査承認(交付内示)を受けてから行ってください。「見積もりは取ったが、まだ契約していない」という状態であれば申請を進めることができます。
Q審査で不採択になった場合はどうなりますか?
不採択になった場合、その時点では補助金は受け取れません。ただし、不採択になっても計画書作成段階では費用は発生していません(まだ発注していないため)。ICT専門家とともに計画書を見直し、次の公募タイミングに再申請することも選択肢のひとつです。まずは審査で不採択になった理由を確認することが重要です。
QICT専門家はどんなサポートをしてくれますか?
この補助金には8名のICT専門家が配置されており、計画書の作成・ツール選定・事業実施中のアドバイス・実績報告書の確認まで伴走してくれます。「補助金の手続きを一人で全部やらないといけない」という心配はありません。初回相談も無料で対応してもらえます。
Qホームページ制作会社はどこでも選べますか?
補助金の制度上、特定の制作会社でなければならないという縛りはありません。ただし、補助金申請の目的(業務効率化・ICT活用)に沿った提案ができる制作会社を選ぶことが重要です。審査担当者への説明に必要な「業務効率化の根拠」を一緒に整理できる制作パートナーを選ぶとスムーズに進みます。
まとめ:横須賀市の小規模事業者がHP制作費の補助金を活用するには
この記事では、横須賀市小規模事業者ICT補助金「はじめの一歩」事業を使ってホームページ制作費を補助してもらう方法を解説しました。
この補助金の重要ポイントをまとめると:
- 横須賀市内の小規模事業者(開業6か月以上)が対象。補助率3/4・最大30万円
- 業務効率化の目的(Web予約・問い合わせフォームなど)を計画書に明記することが採択のカギ
- 審査承認前の発注は対象外。「相談→計画→承認→発注」の順を守ること
- 令和9年1月29日の実績報告締切に合わせ、遅くとも6〜7月には相談を開始する
- ICT専門家が伴走支援してくれるので、書類作成を一人で抱え込む必要はない
「費用が心配でホームページ制作に踏み出せない」という横須賀市内の小規模事業者の方に、ぜひ一度検討していただきたい制度です。
ゼロランでは、横須賀市のICT補助金を活用したホームページ制作のご相談を承っています。補助金の目的設定から見積もり作成・制作まで、一緒に進めることができます。まずはお気軽にお問い合わせください。